インプラント
インプラントとは、歯が抜けて無くなった部分に人工の歯根を埋め込み、
その上に人工の歯を取り付けて、噛む機能を回復する治療法です。
保険では、例えば、1本歯が抜けると、両隣の健康な歯を削り、
3本分の被せものを作ってブリッジ(橋)をするのが一般的です。
3本分の加重を2本の支台歯で分担するわけです。
しかし、人間はどうしても片側の歯に
荷重を偏ってかけてしまいます。
その結果、大きな荷重がかかる方の支台歯がぐらついてきて、やがて抜けてしまうのです。
ブリッジの平均的な寿命は約7年と言われています。
そして、今度は4本分のブリッジを作ります。
しかし、また7年程度で隣の歯が抜け、
こうして次々に隣の歯が抜けていく可能性が高いのです。
やがて、ブリッジではなく、部分入れ歯を作ることになります。
しかし、部分入れ歯はバネが見える、バネをつける歯がむし歯にかかりやすくなる、
安定した噛み心地を保ちにくい、不潔になりやすく口臭の原因になるなど、
さまざまな問題点があるのです。
インプラントは、
・固定式であるためガタガタしません。
・天然の歯と区別が難しいほど、自然な出来上がりです。
・ ブリッジのように他の歯を削らないので、残っている歯に負担をかけません。
・ 強固に骨と一体化するので、しっかり噛めるようになります。
・チタン合金です。生体親和性が高く、アレルギーにもなりにくい素材です。
・ 外したりせずに、自分の歯と同じように歯磨きできます。家族の前でも入れ歯を外すような事はありません。
・ きちんとした手入れをすれば、長期(10年以上)の持続が可能です。
インプラントの術式模型
インプラントはしっかり噛め、見た目も自然。
そして、ブリッジにするために隣の歯を削らなくてもよいのです。
インプラント治療は、失ってしまった歯を補う最良の方法と考えられます。
インプラント |
・異物感がない ・両隣の健康な歯を削る必要がない ・硬いものも噛める ・見た目が自然 ・噛み合わせがよく、あごの骨が痩せるのを防ぐ ・しっかり固定され、他の歯に負担をかけない ・保険を利用できない |
ブリッジ |
・汚れがたまりやすい ・両隣の歯を削る必要がある ・両隣の歯に負担をかける ・保険を利用できる(メタルの場合) |
義歯 |
・違和感がある ・硬いものを噛みにくい ・バネをかける歯の負担が大きい ・あごの骨が痩せて合わなくなると作り直さなければならない ・毎日取り外して手入れが必要 ・保険を利用できる |
※インプラントは全ての方が適応となるわけではありません。
心臓疾患のような全身疾患のある方、骨粗しょう症のお薬の BP(ビスホスホネート)製剤を服用している方、もしくは噛み合わせのとても強い方には適さない場合があります。そのような方には当院では自費の義歯をおすすめしています。